自宅サーバーからレンタルサーバーへ移すべき?WordPress運営の費用と手間を比べる

自宅サーバーからレンタルサーバーへ移すべき?WordPress運営の費用と手間を比べる テクノロジー

休みの日にブログを書こうと思ったら、サーバーの更新で半日が終わってしまった。外出先からサイトを開いたら表示されず、帰宅するまで原因を調べられなかった。自宅でWordPressを運営していると、記事とは別の作業に時間を取られることがあります。

自分で組んだサーバーには愛着がありますし、動かす楽しさもあります。それでも、サイトを育てたいのに保守ばかりしているなら、レンタルサーバーへの移行を考えてよい時期かもしれません。

この記事では、費用・作業・残しておく機能から判断を整理します。「安いから自宅」「簡単だからレンタル」と決める前に、自分が何に時間を使いたいかを考えてみましょう。

サーバーを動かすことと、サイトを育てることを分けて考える

Linuxやネットワークを学ぶために動かしているなら、設定や不具合の調査も目的の一部です。手を動かすほど知識が増えるので、自宅運用を続ける価値があります。

一方、書きたい記事がたまっているのに、証明書の更新や障害対応を優先しているなら、その作業は負担になっています。レンタルサーバーの料金は、場所を借りるだけでなく、機器やOSの管理を任せる費用と考えると比較しやすくなります。

自分の目的で選ぶ

自宅運用を続ける理由
Linuxの学習、独自設定、試行錯誤を楽しみたい


公開サイトを移す理由
保守を減らし、記事や写真の準備に時間を使いたい

ブログだけ移し、学習用の機器を残す方法もあります。

自宅サーバーをやめるかどうかの二択にしなくても構いません。ブログだけ移し、自宅の機器は実験用として残す方法もあります。公開サイトへの影響を気にせず試せるようになれば、学習もしやすくなります。

月額料金を比べる前に、いまの費用を書き出す

自宅運用の費用は電気代だけではありません。機器の購入費、故障時の交換費、バックアップ用のディスクもかかります。ただし、家全体の通信料金や電気代をWordPressの費用にすると比較がずれます。サイトを移すことで実際に減る支出を分けましょう。

電気代の計算例

30Wの機器を24時間動かし、電力量料金の単価を仮に31円/kWhとすると、30日分は「0.03kW × 24時間 × 30日 × 31円」で約670円です。説明用の条件なので、測定した消費電力と、ご家庭の契約単価で計算し直してください。

複数のサービスを載せている機器は、WordPressを移しただけでは停止できないこともあります。その場合、電気代は変わらず「月670円の節約」とは数えられません。機器の電源を切れるかまで考えます。

費用・負担 自宅運用で確認すること レンタルサーバーで確認すること
毎月の支出 停止できる機器の電気代、追加費用 契約総額、更新料金、追加オプション
機器・保存先 本体やディスクの交換、別の場所への保存 手元や別の場所に残すバックアップ
ドメイン 更新料金と管理先 無料特典の対象か、既存ドメインの扱い
作業時間 OS・機器・回線の保守とWordPress管理 WordPress管理と必要時の問い合わせ

保守の時間も一度記録してみる

直近1か月、記事を書く以外の作業へ何時間使ったかを振り返ります。OS更新、再起動後の確認、回線トラブル、バックアップの失敗など、実際の作業を書くだけで十分です。

月2時間を保守に使っていたなら、その時間で記事の修正や写真の準備ができたかを考えます。必ず時給換算する必要はありません。料金が少し増えても、まとまった執筆時間を取り戻せるなら移行の理由になります。

移行すると何を任せられて、何が自分の仕事として残る?

共有レンタルサーバーでは機器やサーバーOSなどの基盤を事業者が管理します。自宅の停電やルーターの故障が、そのままブログの停止につながる構成からも離れられます。

ただし、記事、管理者アカウント、テーマやプラグインの更新は運営者の仕事です。古いプラグインや不要な管理者を放置してよいわけではありません。減る仕事と残る仕事を分けておきましょう。

移行後の役割分担
事業者が管理
機器・サーバーOSなどの基盤
運営者が管理
記事・画像・アカウント・テーマ・プラグイン

自動バックアップがあっても、大きな変更の前には自分でも保存します。どの時点へ戻したいかを選べることが、やり直すときの助けになります。対象と確認方法は、WordPressのバックアップと復元手順で説明しています。

WordPress以外の使い道を確認する

メール、ファイル共有、独自のプログラム、定期処理も動かしているなら、WordPressのコピーだけでは運用は終わりません。何を移して何を残すか、先に一覧にします。

共有レンタルサーバーは、自分専用のLinuxマシンを自由に操作するサービスとは違います。常駐プログラムや特定のOS設定が必要なら、利用条件を確認してください。公開WordPressと独自処理の環境を分ける方法もあります。

メールの移転が必要かも重要です。サイトを表示する設定とメールを届ける設定は別にあります。普段使うメールまで止めないよう、現在のサービスとドメイン設定を控えます。

続ける場合も、移す場合も、先に退避先を作る

迷っている間にできることがバックアップです。記事と設定が入るデータベース、画像やテーマが入るファイルを、サーバーとは別の場所にも保存します。同じ機器の別フォルダーだけでは、故障時に一緒に失うおそれがあります。

移すと決めたら、元のサイトを残してコピーを作り、必要な機能を確認してからアクセス先を切り替えます。先に自宅サーバーを止める順番にはしません。WordPress移行のチェックリストで、準備から切替後まで確認できます。

判断の目安は、これから何に時間を使いたいか

サーバーの学習や調整が楽しいなら、自宅運用を続ける理由があります。記事を書く時間を増やしたいのに保守が足かせになっているなら、公開サイトだけ移すことを検討しましょう。

移行先は月額の最安値だけでなく、いまのサイトを移せるか、相談先があるか、復元作業を理解できるかで比べます。エックスサーバーとConoHa WINGの比較では、その違いを一覧と手順でまとめました。

費用を書き出し、移すものを決め、コピーで確かめる。この順番なら、自宅の環境を保ったまま次の運営方法を選べます。

参照した公式資料

タイトルとURLをコピーしました