NAS用8TB HDDはWD Red PlusとIronWolfのどちらを選ぶ?WD80EFPXとST8000VN002を比較

NAS用8TB HDDはWD Red PlusとIronWolfのどちらを選ぶ?WD80EFPXとST8000VN002を比較 テクノロジー

この記事にはアフィリエイト広告を含みます。仕様・販売ページの確認日:2026年10月14日。メーカー公表値を基にした比較です。

NAS本体を選んだあと、意外に迷うのが中に入れるHDDです。8TBを2台、あるいは4台そろえるとなると、1台の価格差も無視できません。WD Red PlusとSeagate IronWolfはどちらも候補に挙がりますが、ブランド名だけで選ぶと、違う世代や容量の仕様を比べてしまうことがあります。

今回比べるのは、WD Red PlusのWD80EFPXと、IronWolfのST8000VN002。どちらも8TB・CMR方式のNAS向けHDDです。家庭の写真やファイル保存なら、わずかな回転数の差だけで決めず、NASの互換性、必要台数の総額、購入する商品の保証条件をそろえて選ぶのが現実的です。

先に結論を言うと、両方が使えるNASで、保証の窓口にも納得できるなら、必要台数を買ったときの支払額が低い方が基本の候補になります。IronWolfのデータ復旧サービスを評価する場合は、その販売商品が対象かを確認してから価格差を判断しましょう。

まず型番をそろえる。IronWolfの「002」と「004」は別物

「IronWolf 8TB」で検索すると、ST8000VN002とST8000VN004が一緒に出てきます。Seagateのデータシートでは、前者は5,400rpm、後者は7,200rpmです。同じ容量、同じシリーズでも中身の条件が違います。

この記事の比較対象

WD Red Plus:WD80EFPX
IronWolf:ST8000VN002

ST8000VN004/ST8000VN0022や、Red Proは今回の比較に含めません。

WD側も「WD Red」「WD Red Plus」「WD Red Pro」をひとまとめにしないことが大切です。今回のWD80EFPXはRed Plus。販売タイトルの「8TB」「NAS用」だけでなく、商品詳細の型番まで一致しているかを見てください。

Amazonで紹介しているWDの商品は「WD80EFPX-AJP」というエコパッケージ版です。比較表はメーカーのWD80EFPXの仕様を使っていますが、梱包や販売店の対応まで同じという意味ではありません。

WD Red Plus

WD80EFPX

WD Red Plus 8TB WD80EFPX

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Seagate IronWolf

ST8000VN002

Seagate IronWolf 8TB ST8000VN002

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仕様の違いは小さい。家庭用NASでは何を優先する?

8TBの対象型番で比較したメーカー公表仕様
比較項目 WD80EFPX ST8000VN002
シリーズ WD Red Plus Seagate IronWolf
容量・形状 8TB・3.5インチ 8TB・3.5インチ
記録方式 CMR CMR
接続 SATA SATA 6Gb/s
回転数 5,640rpm 5,400rpm
キャッシュ 256MB 256MB
最大転送速度の公表値 最大215MB/s 最大202MB/s
想定NASベイ数 最大8ベイ 1〜8ベイ
ワークロードの指標 180TB/年 180TB/年
製品保証 3年 限定保証3年

出典:WD公式のWD80EFPX仕様、Seagate IronWolfデータシート(ST8000VN002の列)。転送速度は各社の公表値で、同一環境で測った比較結果ではありません。保証の適用条件は購入する商品の販売地域・流通経路も確認してください。

1GbEのNASなら、HDDの最高速度だけを追わない

1Gbpsを単純にバイトへ換算すると125MB/sです。通信の処理分を差し引く前でも、表にあるHDDの最大転送速度より低い値になります。NASとPCの間が1GbEなら、HDDの公表値が215MB/sか202MB/sかだけで、写真の転送が大きく変わるとは言えません。

実際の転送を決めるのは経路全体

PC/スマホ→Wi-Fi/有線LAN→NAS・RAID・HDD

速いHDDを選んでも、途中の遅い部分は残ります。

2.5GbE以上の環境でも、小さな写真を大量に扱うのか、大きな動画を続けて書くのか、暗号化や同時アクセスがあるかで結果は変わります。ネットワーク越しの速度を、この2つの公表値だけで予測しないようにしましょう。

回転数だけで「静かな方」を決めない

5,640rpmと5,400rpmの差から、どちらなら寝室に置けるかまでは判断できません。HDDの動作音に加えて、NASのファン、搭載台数、棚や机に伝わる振動が聞こえ方に影響するためです。

リビングに置くなら、座る場所との距離、有線LANを引ける位置、排熱を妨げない置き場を先に考えましょう。静かさが最優先なら、購入店の返品条件も確認しておくと、置いたあとに困るリスクを減らせます。実測なしに「無音」「必ず静か」とは言えません。

価格は1台ではなく、2台・4台の総額で比べる

NAS用HDDは複数台まとめて買うことが多く、1台あたり数千円の差が全体の予算に効いてきます。ただし、安い販売ページが中古・再生品だったり、保証条件が違ったりすれば、単純な価格比較にはなりません。

2026年10月14日に確認した楽天の掲載価格は、JoshinのWD80EFPXが53,980円、ツクモのST8000VN002が55,032円でした。以下はその単価を台数分だけ掛けた目安です。最安値を保証するものではなく、在庫、購入上限、配送先による送料、クーポン・ポイントは購入画面で確認してください。

確認した掲載単価で計算したHDD代の目安
台数 WD80EFPX ST8000VN002 差額
1台 53,980円 55,032円 1,052円
2台 107,960円 110,064円 2,104円
4台 215,920円 220,128円 4,208円

この条件ならWD側の支払額が低くなります。IronWolf側のデータ復旧サービスに価値を感じるなら、2台で2,104円、4台で4,208円という差額と、対象条件を見比べることになります。価格が逆転したら、判断も見直して構いません。

ポイントは支払額から先に引かず、別に数えると比較しやすくなります。期限内に使えるか、獲得上限がないかを確認したうえで、自分にとってのメリットとして評価してください。

8TBを2台買っても、RAID 1なら保存容量は約8TB

同じデータを2台に持たせるRAID 1では、8TBを2台入れても、使える容量が16TBになるわけではありません。4ベイNASも同様で、ベイの数と保存容量を分けて考える必要があります。

同じ8TB HDDでも、構成で使える容量が変わる

2台・RAID 18TB + 同じデータのコピー約8TB

4台・RAID 54台分のうち1台分相当を冗長性に使う約24TB

容量はメーカー表記のTBで単純計算した、システム領域などを引く前の目安です。実際の画面では単位の違いや管理領域により、さらに小さく表示されます。

これから容量を決めるなら、今保存している量だけでなく、増える写真・動画、世代を残すバックアップにも余裕を取りましょう。例えば今4TBあり、毎年1TBずつ増えると仮定すると、3年後は7TBです。8TBのRAID 1では余裕が小さくなるため、整理するデータと残す期間を決めるか、より大きい容量も見積もる方がよいでしょう。

NAS本体も検討中なら、UGREEN DH4300 PlusとDXP4800 GTの比較も参考にしてください。HDDを4台買う前に、そもそも必要なベイ数と使い方を整理できます。

「3年保証」と「データ復旧3年」は守る対象が違う

製品保証は、条件に該当する故障に対して交換などを受けるためのものです。壊れたHDDが交換されても、そこに入っていた写真が戻るとは限りません。

混同したくない3つの備え
備え 役割 別に必要なこと
製品保証 条件に応じて故障した製品の交換などを受ける 購入証明、対象製品、申請窓口の確認
データ復旧サービス 失われたデータの復旧を専門窓口へ依頼する 対象期間・条件の確認。復旧成功は保証されない
別の場所のバックアップ NASを使えなくなってもコピーから戻す 定期保存と、実際に戻せるかの確認

今回紹介するST8000VN002の販売ページには、3年間のデータ復旧サービスの記載があります。SeagateのRescue対象確認ページでは、シリアル番号からプランを確認できます。届いたら保証とサービスの対象を確かめ、購入記録を残しておきましょう。

なお、Amazonの商品説明には、メーカー保証3年のあとに6か月の代理店保証を付ける記載もありました。メーカー保証が一律に3年半へ延びるわけではなく、窓口と条件の違う追加対応です。購入時の商品説明で確認してください。

復旧サービスがあっても、送付や作業を待つ時間がかかります。家族の写真や仕事のファイルをすぐ使いたいなら、NASと別の保存先にもコピーを持つ方が実用的です。RAIDも復旧サービスも、誤削除やNAS全体の故障に備えるバックアップの代わりにはなりません。

注文前に確認したい、互換性と交換の手順

「NAS向けHDD」と書かれていても、すべてのNASで同じようにサポートされるとは限りません。NASメーカーの互換性一覧で、本体の型番とHDDの型番を組み合わせて調べてください。UGREENなら機能互換性参考リストなど、メーカーの案内から確認します。

  1. NAS本体の型番を控える。シリーズ名だけでなく、末尾まで一致させます。
  2. HDDの型番を照合する。ST8000VN002とST8000VN004などを取り違えないようにします。
  3. 新品・国内流通・保証窓口を確認する。セット台数や、HDDなしのNAS本体と混同していないかも見ます。
  4. 必要台数と購入上限を確認する。1人1台の店舗なら、4台の総額を計算できても一度にそろうとは限りません。
  5. 既存NASの交換なら、先に別のバックアップを取る。交換順序と再構築の完了条件は、そのNASの手順に従います。

すでに使っているHDDへ、別ブランドを混ぜてもよい?

同じ8TBであれば無条件に追加できる、とは考えない方が安全です。NASが対応する容量、セクター形式、構成変更の制約、既存ドライブの状態を確認してください。交換対象の容量が足りなければ、再構築を始められないこともあります。

特に「まとめて2台入れ替えれば早い」という操作は避け、その構成で許される台数と手順に従いましょう。作業中は通常より故障の影響を受けやすくなります。大切なデータが退避できていない状態で、交換を急がないことが大切です。

中古や再生品が安ければ、それでもよい?

価格は下がっても、使用履歴や残りの保証、販売店の対応条件が新品と変わります。家族の写真を初めてNASに集約する用途なら、まず新品で保証窓口が明確な商品を基準に比べる方が判断しやすくなります。中古を選ぶ場合は、値引き額だけでなく、故障時に交換・復元できる備えまで含めて考えてください。

迷ったら、互換性を確認してから「台数分の差額」で選ぶ

WD80EFPXとST8000VN002は、どちらも家庭や小規模なNASの候補になる8TBのCMR HDDです。写真保存を中心に使うなら、公表速度や回転数の小さな差より、使っているNASへの対応と、安心して問い合わせられる購入先を優先しましょう。

価格と保証条件をそろえて、必要台数の総額が低ければWD80EFPXを選ぶ理由になります。IronWolfは、対象のデータ復旧サービスを含めて価格差に納得できるかが判断のポイントです。どちらを選ぶ場合も、別のバックアップ先に回す予算を残してください。

最後に、買い物かごへ入れる前に「型番」「必要台数」「保証窓口」の3つを見直しましょう。以下のリンク先で現在の価格と販売条件を確認できます。写真は楽天の商品ページ、各ボタンは表示された店舗へ移動します。

WD Red Plus

WD80EFPX

WD Red Plus 8TB WD80EFPX

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Seagate IronWolf

ST8000VN002

Seagate IronWolf 8TB ST8000VN002

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